ワーキングハハ

ほぼほぼ育児の話、時々仕事の話

0歳7ヶ月の乳児持ち母ちゃんが8泊入院してみた話

1年以上前になりますが、真珠腫性中耳炎という耳の病気で手術をするために入院しました。

今日はその時の体験談をつらつら書いてみようと思います。

 

真珠腫性中耳炎とは

身も蓋もない事を言うと、ググればわかります。

要は耳垢が徒党を組んで鼓膜の中に入り込み、悪さをするという病気です。

普通耳垢って自然に外に排出されるものなんですが、私は長年のアレルギー性鼻炎を拗らせて、鼻をすする癖が抜けません。

多分一生のお付き合いレベルだと思います。

それによって鼓膜が凹むんですね。

ちなみに、鼓膜が凹んでるというのは高校生の時に既に耳鼻科医に指摘されておりました。

鼓膜が凹み、耳垢が自然に排出されにくい状態になってしまったことで、徒党を組むきっかけを作ってしまったというわけです。

 

発覚から入院までの経緯

息子の妊娠時、安定期に入った頃から少しずつ「あれ?右耳聞こえないかも…。」と思うことが増えてきました。

そして出産間近にもなるといよいよ電話すら聞き取りづらくなってきました。

自分でもヤバいかもなぁと思いましたが、如何せん出産間近。

CTも撮れそうにない状態だし、出産後に耳鼻科に行こうと。

そして出産後、最寄りの耳鼻科へ行くと、耳垢が徒党を組んで真珠のような塊に変貌していると説明を受けました。これがジャマして聞こえづらくなっているんだろうと。

そのお医者さんに3週間かけて塊を全て取り除いてもらいましたが、鼓膜に穿孔ができているということで、内部にも侵入している可能性が高く、ここから先は専門の施設に行かないとムリだということで、大学病院を紹介して頂きました。

そしてその後大学病院でCTやら何やらの検査をしてお医者さんに言われたのは

「これヤバいです。なるべくすぐ手術した方がいいです。もう7月に押さえちゃいますね。」

…これだけ聞くと手術したがりの先生の台詞に聞こえなくもないですが、実際は真珠腫が耳小骨(音の振動を伝える骨)も破壊していて、あと一歩で顔面神経麻痺を引き起こすところだったそうです。

と言うことで、入院がその場で決まってしまいました。

余談ですが、手術まで痛みの感覚は全くありませんでした。

 

入院にあたっての懸念点と対策 その1

まぁ手術する事自体はよかったのですが、やはり一番の懸念点は入院中息子をどうするか。

とりあえず、ベーシックな手段としてまずは双方の父母に相談。

・実母:週4~5でパート中 / 実父:流動性はあるものの月20日働いている

⇒(実父は戦力にならないので)実母のみ、シフト制なので3日ぐらいならどうにかなる、とのこと。

・義父母:家で自営業

⇒月曜はフリーだから大丈夫。それ以外の平日全部はさすがに厳しい。月曜+1日ぐらいなら大丈夫、とのこと。

上記の条件に夫を組み合わせると…

  • 土~日:義実家で夫が面倒を見る
  • 月:義父母に見てもらう
  • 火~木;実母に見てもらう
  • 金:(仕事はあるが)義父母に見てもらう
  • 土~日:義実家で夫が面倒を見る
  • 月:義父母に見てもらう

という、はかったかのようなシフトが出来上がりました。

メインのプランはこれでなんとかなりそう。

 

しかしこれだけじゃ不安なので、バックアップ体制ももちろん準備。

その手段として採用したのが、乳児院でした。

最初はそんな選択肢は全然頭になかったのですが、確か離乳食教室の帰りだったかな、役所にいた保健師さんに不安を零したら「乳児院という方法もありますよ。」と教えていただきました。

とりあえず、当時住んでいた場所の隣の駅にある乳児院に連絡して、面接を受けました。

乳児院って入ってみるまでどんな場所なのか全然想像もつかなかったんですが、とてもきれいで設備が充実した所でした。家で育てるより全然いいじゃん!!と思うレベルで。

一通り息子の発育状況を伝えた後、乳児院の利用はバックアッププランとして考えている旨を話したところ、使わなさそうだったら2日前にキャンセルの連絡を入れてくれれば特に料金は払わなくても大丈夫ですよ~、と言っていただけました。

一応4泊5日で考えていたので、実際利用するとなると3万は超えたかな?

なので入院費にこれが上乗せされると考えると、金銭的にちょっと痛手ですね。

結局利用はしませんでしたが、いざという時のバックアッププランとしてかなり心強かったのを覚えています。

 

とりあえず、息子を預けるという点はこれでクリア。

 

入院にあたっての懸念点と対策 その2

当時の息子は0歳7ヶ月の乳児ですし、まだまだ授乳真っ盛りの時期でした。

となると、当然入院中の授乳についても対策が必要です。

こうなることを想定していたわけではないんですが、何かあってもいいようにミルクを飲める状態を維持しようと決めていまして、産まれた時からミルクを毎日1回だけ飲ませていたので、栄養補給の代替手段がミルクになることは別に問題ありませんでした。

離乳食に関しては当時2回食だったのですが、義母が離乳食作るのに慣れていたので、義実家にいる時は義母に作ってもらっていました。

実母は遠方から来ていて更に料理をお願いするのもしんどいだろうということで、ベビーフードを活用してもらいました。

 

これで息子側の問題はクリア。今度は私の方。

最初、入院中はヒマだし手で搾乳すればいいやと思ってて、ぶっちゃけ無策でした(苦笑)。

 

実際に入院してみて

息子の面倒を見ることに関しては、双方の父母のフル活用プラン通りに進みました。

息子の栄養摂取に関しても問題なかったとのこと。

ただ、その頃は息子が夜中頻繁に起きていた時期だったので、全員疲労困憊だったんじゃないかと思います。(私は毎日の事なので慣れていたけど)

朝までスヤスヤ眠る今となっては、もうあの頃の生活には戻れないなぁ…(´д`)

 

そして私の授乳問題はどうだったかというと、搾乳はやはり手ではしんどいし、胸がカチンコチンに張ってしょうがない。

そこで、病棟の看護師さんに相談して、総合病院という利点を活かし?、産婦人科から搾乳器をレンタルすることに。

ついでに助産師さんに圧抜きもして頂きました。

なので、多分電動搾乳器を用意しておくのが最適解かと思います。

総合病院への入院だったら私みたいに産科からレンタルという手もありますが。

とりあえず、母乳を枯らさないという目的はこれで達成。

退院後しばらくは量が少ないのか息子も違和感を感じていたようですが、結局この後1歳2ヶ月まで授乳生活は続きました(笑)。

 

8泊入院しましたが、夜中起きる癖がついていて、朝まで熟睡出来た日は一日もありませんでした。ゆっくり眠れるまたとないチャンスだったのに。

豆電球苦手なのに豆電球が常時ついていたからってのもあるんですが。

むしろ昼寝の方が頻度多かった気がします。

あとは、大逆転裁判を最初から全クリするまでやり通しました。本当に快感でした。

同室の癌患者さんともお話して、色々考えさせられることもありました。

 

尚、「あの耳は今」ですが、耳小骨と鼓膜の一部は人工物になってしまいましたが、聴力はすっかり回復しています。

再発しやすい病気らしいのですが、1年経った今、特に問題はなく普通に暮らしています。内部で真珠腫が増殖しているということもないようです。 

 

最後に

乳児がいても入院はどうにかなったよ~、という一事例を書いてみたのですが、いかがでしたでしょうか。

父母に頼れなくても、お金出せば乳児院という手段があります。

あと、これは乳児のいるいない関係ありませんが、手術をするなら入院前に高額医療限度額認定証だけはゲットしておきましょう。

乳児院に出すお金を余裕で超える額が免除されます。

詳しくは加入している健保へ問い合わせるのがいいかと思います。(国保もあるよね?多分)

あと、当たり前ですが、

健康が一番です。

入院しないようにしましょう。

(これは文字を大にして言わざるを得ない。)